2)明るさ(輝度と照度)からみた視覚表現の留意点 ○対象物の明るさのレベルが見やすさに大きな影響を与える。 明るさは輝度=対象物からの光(光束)の発散度としてとらえることができる。 最終的に目に感じる輝度のレベルが見やすさの大きな要因である。 輝度と照度の関係を下図に示す。 ○ビジュアル・サインの主な照明方式には、次の種類がある。 1.対象物への照明の反射光を利用したサイン→外照式 (輝度は外側から照射される光の量と表示板の反射率と拡散の度合いによって決まる) 2.対象物を通しての透過光を利用したサイン→内照式 (輝度は内側から照射される光の量と表示板の透過率と拡散の度合いによって決まる) 3.両方の光の利用したサイン→内外照式 4.周囲の一般照明・外光のみに依存したサイン→無灯式 ○明るさの条件から次の留意点などが指摘できる。 1.視認しやすい輝度のレベルに調整する:暗くても、明る過ぎても見にくい 2.視認しやすい輝度の対比レベルとする:図と地と周囲のそれぞれの輝度対比が大きすぎても、小さすぎても見にくい 3.サインの照明方式を考慮する:照明方式によって容易に得られる輝度の範囲が異なるので、設置環境に合わせた適切な輝度条件が得られるようサイン器具を計画する
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